老宣教師の備忘録
宣教の定義をしてみたい。まず宣教は司牧と区別しなければならない。司牧は対象が信者であり、宣教の対象は信者でない人である。その区別は明瞭であり、決定的である。
ところが、教会では宣教司牧という言い方をしている。宣教司牧の実情を司祭が認識しているかどうかは分からないが、この言い方そのものが間違いだと言いたい。宣教司牧という言葉を受け入れると、宣教は事実上、置き去りにされてしまう。つまり、宣教は司牧よりもはるかに困難であるから、宣教司牧は司牧になってしまうのだ。
Gネラン(2010). 福音宣教 10月号他